昨年11月に、BCHからハードフォークし、ビットコインクライシスを引き起こしたコイン。
一貫しているのは、CW氏の言うサトシビジョン。
実際のところ、それがどれほどユーザーにとって必要なものなのかわかりません。ハードフォーク前に言っていたスケーラビリティのためのブロックサイズ変更も、2019年にはいってから1MBにも達しておらず(coin.danceより)、無用の長物となっています。
そして、今月始めには、BSVのブロックチェーンに子供のよからぬ画像が永遠に刻み込まれてしまうということが起きてしまいました。BitcoinFilesというサービスで画像保存が行われ、ブロックチェーンに保存するときにMoney Buttonという決済サービスが使われました。Money Buttonのブログが違法行為があったことを報告しています。
この違法な書き込みは、BSVだけで起こることではないく、BTCやETHなどでもおこっています。ただし、ブロックサイズが大きくなったことで容量の大きなものも書き込むことができるようになってしまったのも原因の一つかもしれず、それについて記事を書いたメディアがありました。
すると、このメディアに対して、CW氏がツイッターで食いつき、謝罪の機会を与えるから謝れというようなツイートをしています。
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現時点では、ビジョンしか語っていない、詐欺が横行していたICOプロジェクトとそんなに大差をない感じを抱きます(個人的なイメージです)。
ユーザーファーストのプロダクトはいずれは、利益還元できるものへと成長すると、今回の決算発表で北尾社長がいっていましたが、BSVがこだわっているスケーラビリティ対応のためのブロックサイズのアップグレードははたして、ユーザーファーストのものなのか…。
1月30日、CW氏は、SBI北尾社長とディナーの様子をツイートしました。
twitter
来日したのは、1月30日~31日にパシフィコ横浜で開催された「ジャパンブロックチェーンカンファレンス2019」でスピーカーとして登壇するためだと思います。
多分、この時に北尾社長に、BSVの日本での取り扱い開始を依頼したのではないかと推測します。しかし、1月31日に公開された第3四半期 SBIホールディングス(株)決算説明会の動画では、BSVどころか前回まであったBCHのマイニング関係の話さえ全くなく、リップルに期待大の発言が目立ちました。
そして、取引所のSBIVCでは、いまだにBCHさえも取引開始していない現状を考えると、BSVやBCHに関して、現時点では北尾社長はあまり関心がないのかもしれません。
どこかの取引所が、上場基準や廃止基準を掲載していましたが、上場するために1から審査を受けるのであれば、間違いなくBSVは上場できないのではないかと思います。
・ロードマップ、マイルストーンが不明瞭。
・これといったトークン実績もない。
・役職についている人が不安定。
少なくとも、ロードマップ、マイルストーン、KPIなどを今回のNEM財団並みにつくって公表しないとだめなんじゃないかと。そもそも、役員を総取っ替えした方がいいんじゃないかとも思ったりします。
もし、BCH、BSVがビットコインのハードフォークコインではなく、著名投資家も参加しておらず、ネームバリューが全くない状態で、他の通貨と同じようにICOをやっていたら、投資しますか?
参考:Money Button