ビットコイン価格は、テザー発行後、1度は大きく上昇しましたが、その後連続して上げることなく下げに転じ、大幅下落しました。
損切りができないとつらい状態が続きます。含み損を抱えつつ、いつ起きるかわるかわからないトレンド転換を待つのは、精神衛生上もよくありません。今回のビットコイン下落を参考に、どこで損切りすればよいかについて考察してみます。
特にビットコインFXにおいて、自分の予測とはちがう動きをした場合には注意が必要で、損切りしたほうが後々よかったということがあります。
移動平均線とトレンドラインを使って損切りする
株式市場では、損切は自分の資金の5%までと言われることがよくありまが、ガンガン下落している時に5%がどこだったか覚えていられません。
一番わかりやすい損切り判断は移動平均線です。画像のローソク足に沿っているピンクの線。
ロングを入れていて突然下落した時、30分足チャートで、ビットコイン価格が移動平均線(9日)を上から下(↓)に抜けた場合、もう有無を言わず損切。
逆にショートを入れていて上昇した時は、30分足チャートで、ビットコイン価格が移動平均線(9日)を下から上(↑)に抜けた場合、損切。
時間足は30分くらいがいいと思います。ただ、自分でチャートを確認して、自分のスタイルにあう時間足をみつけるのもよいと思います。
ただし、1時間以上の時間足は、移動平均線とのクロスが遅くなる(損切タイミングも遅くなる)のでやめた方がいいです。また、あまり短い時間足(1分足)もレンジの場合、頻繁にクロスしてしまうのであまりおすすめできません(※移動平均線自体がレンジ相場には不向き)。
移動平均線以外の損切判定の方法にトレンドラインがあります。画像の①、②、③です。
ここで、損切りして、反対のポジション(レバレッジの場合)を入れることができれば、一時的に損失がでてもプラスにできた可能性があります。
気を付けるのは、レンジや三角持ち合いからのブレイクです。エネルギーがたまっているので大きく上か下にはじける可能性があります。
できれば、ツールなどの機能を使って、事前に損切りする価格にライン(線)を引いておけば、視覚的に分かりやすくていいと思います。
分かりにくいタイミング
上記のようなレンジから一気に動く場合は、移動平均線をクロスしやすいのですが、反転してから再度下げるような時(下記の画像のAのような場面)は、移動平均線でみていると損切が遅れます。
また、下落が小さく続く時(下記画像のBのような場面)は、これも価格移動平均線を上回らずに下落しています。そして、レンジの時(下記画像のCのような場面)は、逆に移動平均線を超えた超えないで損切しているきりがありません。
このような場合にはどうすればよいか。
方法は、2つあります。一つは時間足を短くして詳しく見る方法、もう一つは上記のトレンドラインやレジスタンスラインを引いてみることです。
Aのような、大幅下落から反転して、再度下落がはじまるような場合は、その場所をもっと詳しくみてみます。もっと詳しくみてみるとは、時間足を小さくする(15分足)ことです。15分足(下記の画像)にすると、Aの場合、移動平均線がクロスしているところがわかります。
次に、Bのように移動平均線にひっかかってるのかひっかかってないのか分からない場合は、同じく、詳しく見てみる(時間足をも短くしてみる)か、もしくはトレンドラインやレジスタンスラインを引いて確認します。下落時はそんな時間がないので、はやり事前に引くことが大切です。※大きく下落する前で移動平均線の下にいるので何もしないのに気づくのも大切。
そして、最後のCの場合は、レンジだと気付けば問題ありません。ここで移動平均線とクロスするごとに損切していたら、利益を得ることができません。どっちになるかわからない場合は、ノーポジ選択も大切です。あえて危ない橋を渡る必要はありません。
追記:損切は大切ですが、損切しないためのエントリーはもっと大切です。
どんなに損切しても、損切しなければいけないようなところでエントリーしていたらきりがありません。これなら、絶対あがる(下がる)と思ったところでエントリーしているからこそ、予想外の展開で損切が必要となります。