DAppsのマネタイズ方法にはどのようなものがあるのか、企業視点とユーザー視点で調べてみました。
企業視点
■ICO
ICOによるトークン販売。
ゲームで利用するトークンを販売しユーザーに購入してもらう。それをゲーム内もしくは、ゲーム開始時に消費。
※ゲーム開始にトークンが必要というようなシステムであれば、アイテム販売とMIXさせて1か月利用権をアイテム販売できそう。ただし、ゲームにクオリティがないとユーザーが減るだけ。
■アイテム販売
今あるゲームのほとんどが行っている主流の課金方法。ゲーム内で使うアイテムに課金してもらう。
※Decentralandは土地を販売して企業に購入してもらい、コンテンツは企業側で開発してもらうような仕組みをもっている。
Decentraland
■ゲーム内広告販売
BtoBでは、ゲーム内広告を出稿するのにトークン購入してもらう。
ただし、ゲーム自体が広告媒体としてある一定の価値をもっていないと難しい。
■RMT手数料
RMTを使ってトレードした時の手数料。クリプトキティで利用されているマネタイズ方法。
レアキャラが高額で取引されればそれだけ、手数料として収入を得ることができるのですが、頻繁にですぎると意味がない。難易度調整が命。
トレード回数を増やすと、それだけ利用料を得ることができます。Gods Unchainedでは、公式アイテム販売は一定期間のみで、それ以降はユーザートレードでしか手に入らないようにしています。そのため、トレードの利用率があがり手数料ビジネスが成り立つような仕組みにしています。
CryptoKitties
Gods Unchained
■マイニング
ゲーム利用時に空いているCPUなどのハードウェアリソースでマイニングが行う方法。
IdleExplorerは、ヘカトンケイブという組み込み型のマイニングシステムを使ったゲーム。
※ユーザー数=ゲーム価値に依存しそうです。
ヘカトンケイブ
IdleExplorer
ユーザー視点
■ICO先行投資逃げ切り
ICOに先行投資して上場後に即売して回収という方法です。
通常のICOでもよくある手法ですが、ここのところICO割れが多いのでよいDAppsを見つけることが必要になってきます。ハードルが高いです。
■RMT
ゲーム系であれば、RMTによる販売で稼ぐことができるかもしれません。
レアカードやゲーム内アイテムをRMTで販売する方法です。
よくニュースになるのがクリプトキティが1000万で取引されたという記事です。運が良ければかなりの高額で取引できそうですが、ユーザーがいるゲームを選ぶのが大切です。ユーザーのいないゲームでは取引も低くなります。
■ゲーム内マイニング
企業側のマイニングとの違いは、ハードウェアリソースを使うわけではなく、ゲームの遊び方の一要素で、ゲームで遊ぶと仮想通貨が得られる方法があるということです。
Hash Rushではクリプトクリスタルというものをマイニングすると仮想通貨が得られるゲーム要素があります。
Hash Rush
■エアドロップ・バウンティ
エアドロップは、基本無料でトークンが手に入ります。それを上場後に販売するという方法。
バウンティは、エアドロップと似ていますが、基本は無料ではなく、仕事の報酬としてトークンを得る事ができます。翻訳や、ツイッターリツイートなどいろいろな獲得方法があります。
どちらもどこかの取引所に情報されなければ、換金できないので価値がないのがネックです。
その他のマネタイズ
今後うまく使えばマネタイズできるのではないかと思う方法。
ユーザーの善意をうまく利用したサービス構築。
■投げ銭
企業の場合は手数料ですが、ユーザーは自分のコンテンツに興味をもってもらい募金してもらうことで収益となります。
スポンサー、クラウドファンディングなどもイメージが違うだけで結局は同じような感じです。
VALU
■投げ銭手数料
高額投げ銭に対して手数料をかけるマネタイズ。
バーチャルユーチューバーなど、気に入ったユーザーにユーザーが募金する仕組みで、その募金に対して企業が手数料をかけて徴収します。
募金した側からすると不本意な部分がありますが、システム維持のためなのでしかたないです。Twitterも音楽配信などで投げ銭を行うとの記事が昔でていました。すでにDAppsではない分野で行われています。アイドル系はかなり儲かりそうです。
17Live
SHOWROOM
多くのユーザーがWeb2.0で流行ったフリーミアムから抜け出せない状態です。基本無料、気に入れば課金というシステムです。
DAppsゲームではDAUが800を超えるところがほとんどないので、まだまだ厳しい状況。
現状、DAppsサービスは、基本無料とはいいつつもガス代などが必ずかかってくるので、本当の基本無料でユーザー数をふやしつつ課金してくれるユーザーを探し出すということができれば、もう少しDApps開発も楽になるかもしれないです。